今回は、「部下を成長させる正しい叱り方」についてお話しします。
この記事は、このような人に読んで欲しいです。
- 部下の叱り方がわからない人
- 叱ることが面倒だと思っている人
同じチームに新人が入ってくると、色々と面倒なことが発生します。まだ、仕事を覚えていない新人ですと、同じミスをしてしまったり、クライアントに迷惑をかけることも多々あると思います。
正しく部下のミスを叱ることは、上司の役割になっていますが、正直面倒くさいですよね。中には、叱ることを放棄している人もいると思います。
しかし、正しく部下を叱ることで、自分にも良いことがあるので、ぜひ正しい叱り方を覚えてもらいたいです。
この記事では、以下の内容をお話しします。興味があったら、最後まで読んでみてください。
- 部下を正しく叱ることの重要性
- 部下への正しい叱り方
- やってはいけない叱り方
それでは説明していきます。
目次
部下を正しく叱ることの重要性
まずは、部下を正しく叱ることの重要性についてお話しします。
具体的には、2点あります。
- 正しく叱ることで部下のモチベーションが上がる
- 部下が早く仕事を覚えるため、自分の負担が軽くなる
部下を叱ることは正直面倒ですが、それでも正しく叱るメリットがあります。なので、重要性について理解しておきましょう。
正しく叱ることで部下のモチベーションが上がる
正しく叱ることで、部下はちゃんと仕事に向き合うようになり、仕事のモチベーションが上がります。
部下のモチベーションが上がると、仕事の生産性も上がり、チーム全体にも良い影響を与えます。また、上司の仕事を率先して手伝ってくれる可能性もあるので、部下のモチベーションが上がることをオススメします。
部下のやる気は、割と上司の対応の仕方で変化するので、正しい叱り方を行い、部下のモチベーションがあげましょう。
部下が早く仕事を覚えるため、自分の負担が軽くなる
叱り方次第で、仕事の飲み込みも全く変化します。
正しい叱り方をすれば、仕事の飲み込みが早くなり、今後たくさんの仕事をこなしてくれることでしょう。しかし、間違った叱り方をしてしまうと、部下は萎縮してしまい、仕事覚えるスピードが遅くなってしまいます。
部下が早く仕事を覚えることで、多くの仕事を任せることができるので、自分の負担も減ります。叱ることが面倒だと思って、部下を成長させないと、自分の負担が大きくなってしまうので、正しく叱ることは自分のためにもなります。
後々仕事の負担が減ると思い、部下を正しく叱ってあげましょう。
部下への正しい叱り方
部下を正しく叱ることで、たくさんのメリットがあることが理解できましたよね。
しかし、正しい叱り方を覚えなければ、意味がありません。なので、これから正しい叱り方を紹介します。
ポイントは4つあります。
- 叱る場所とタイミングを考えよう
- 想像で話すのはやめよう
- 具体的にアドバイスをする
- 最後は部下に対してプラスのことをいう
それらの方法を実践して、部下と良好な関係を築きましょう!
叱る場所とタイミングを考えよう
まず気にしなくてはいけないことは、「叱る場所」と「タイミング」です。
叱る場所
叱る場所としてオススメなのが、「個室や第三者に聞こえない場所」です。叱られる人は、あまり他人に叱られている姿や事実を隠したいです。そのため、目立った場所よりも、誰にも知られない場所が良いでしょう。
また、叱ってはいけない場所は、「チームメンバーに聞こえる場所」です。見知った人に叱られていることを知られることを嫌がります。なので、極力そのような場所では、叱らないようにしましょう。
叱るタイミング
オススメのタイミングは、部下に心の余裕ができた時です。
仕事が追われている状態で、上司に叱られても、しっかり頭に入れることは難しいでしょう。そのため、内容まで把握して欲しい時は、部下の仕事がひと段落してから叱ってあげると良いでしょう。
事実確認をしよう
相手の主張も聞かずに叱る方がいますが、NGです。
まずは、部下に事実確認をしてから、叱るようにしましょう。実は、違った事実があったり、止むを得ない場合だったりすることもあります。
ただ叱るだけだと、部下からの信頼も下がるので注意しましょう。
具体的なアドバイスをする
叱るときは、具体的なアドバイスをするようにしてください。
「そういうことだよ!わかった?」と言われても部下は何をすれば良いかわからないでしょう。
例えを用いて説明します。
【発注数にミスがあった場合】
OK:発注する前に、自分で確認してください。それでも不安な時は、私に確認をとってから発注してください!
NG:今後はしっかり発注してください!
具体的にアドバイスをしてあげれば、何をするのかがわかるので、ミスも減るでしょう。しかし、「しっかり」「頑張って」のような抽象的な言葉でアドバイスすると、部下は混乱するので、避けましょう。
最後は部下に対してプラスのことをいう
具体的なアドバイスを終えた後は、部下のモチベーションを上げるために、プラスのことを言ってあげましょう。
例えばこんな感じのことをいうと、部下は喜びます。
OK:あなたには期待してるからね!自己成長だと思って頑張って!!
NG:次やったら、私の上司にも報告するから、ミスしないでください!
OKの場合は、「期待してるから!」と言われると、「まだ見放されてないんだ!」と思い、やる気が上がります。
しかし、NGの場合は、部下が萎縮してしまうので、またミスをしてしまうことがあります。また、上司との関係も悪化してしまうので、メリットはありませんね。
やってはいけない叱り方
最後にやってはいけない叱り方について説明します。
主に2つあります。
- 人格否定をする
- 想像だけで叱る
知らずにやっている場合もあるので、注意しましょう。
人格否定をする
人格否定することで、部下の自信ややる気が下がってしまうので、仕事のパフォーマンスが下がってしまう恐れがあります。
部下のミスに対して、人格否定をしても、根本的な解決にはならないので、意味がありません。
イメージできない方には、例を用いて説明します。
【人格否定の例】
「だから、お前はダメなんだ!」
「だから高卒は雇いたくなかったんだ!」
このような叱り方をしている人は、直ちに辞めましょう!
想像だけで叱る
事実とは、異なっているかもしれないのに、想像だけで叱ることもNGです。
例えば、こんな感じです。
【電車遅延で遅刻をしてしまった場合】
OK:電車遅延で遅れたのは仕方のないことだけど、事前に連絡をしてください。
NG:やる気がないから遅刻をするんだ!やる気を出せ!
電車遅延を理由に遅刻してしまった場合は、事前に連絡すれば問題ないです。
しかし、遅刻したということだけで、「やる気がない」と判断して叱ってしまうのは、部下との人間関係を悪化させてしまうでしょう。
まずは、しっかり事実確認を行ってから叱るようにしましょう。
最後に
この記事では、部下の正しい叱り方について説明してきました。
正しい叱り方を行うことで、たくさんのメリットがあることがわかりましたね。主に以下の通りです。
- 正しく叱ることで部下のモチベーションが上がる
- 部下が早く仕事を覚えるため、自分の負担が軽くなる
叱るという行為は、相手のためだけではなく、自分のためにもなります。長期的に見て、正しく叱ってください。