今回は、「第二新卒が商社に転職する方法」についてお話ししていきます。
この記事は、このような人に読んで欲しいです。
- 第二新卒から商社に転職したい人
- できれば総合商社に転職したい人
商社はとても人気の業界の1つであり、離職率が低いことからも、ホワイト企業が多いことが分かります。
もちろん、第二新卒での転職も倍率が高く、転職を成功させることは困難です。しかし、それでも商社に転職したいという方は、この記事を参考にしてみてください。
目次
商社業界を理解しよう
商社には、大きく分けて2つあります。
- 総合商社
- 専門商社
まずは、これらの違いを理解しましょう。
総合商社
総合商社は、貿易での仲介手数料で収益を上げている会社です。「鉛筆から戦車まで」と言われていますが、文字通り様々な物を扱っています。
また、総合商社の多くが、トレーディング以外に事業投資でも収益を上げています。豊富な資金を利用して、事業に投資して配当金で稼いでいます。
総合商社の平均年収はとても高く、生活に困ることはないでしょう。しかし、手広く事業を行っているため、自分のやりたい事業に参画できない可能性があります。
専門商社
対して、専門商社は、トレーディングが主な収益源です。扱っているジャンルも1つに特化していることが多いです。
総合商社に比べて、待遇は下がりますが、他業種に比べたら、高い水準になっています。また、扱っているジャンルが定まっているため、自分のやりたい事業に参画できる可能性があります。
求める人材になる
商社に求められる人材は、以下のとおりです。
- 英語ができる
- 高学歴
- コミュニケーション能力が高い
英語ができる
商社に勤めると、高い確率で一度は海外勤務を経験します。そのため、英語力は必須です。
具体的にいうと、TOEIC800点以上が望ましいです。また、留学経験があれば、なおよいでしょう。もちろん、英語を使わない部署もありますが、いつ海外勤務になるかわからないので、転職活動をする時は英語を使えた方が良いです。
高学歴
商社は特に学歴を重視する傾向があります。そのため、学歴はあるに越したことはありません。
学歴が重視される背景には、商社の人気の高さがあります。応募人数が多すぎるが故に、足切りラインを設けていたり、高学歴の中から採用する方がコスパが良いというのが理由です。
しかし、第二新卒の場合は、学歴が悪くても、他のスキルで補うことができるので、絶望する必要はないです。
コミュニケーション能力が高い
このスキルについては、必須です。特に商社に転職する場合は、ほとんどが営業職採用であるため、コミュニケーション能力が求められます。
とはいえ、コミュニケーション能力は、面接で判断されるため、面接対策をしっかり行っていれば、問題ないでしょう。
商社に転職する方法
基本的に、商社の転職は難易度が高いということを言っておきます。それを踏まえた上で、転職する方法を説明します。
具体的な方法は以下のとおりです。
- 志望動機を詰める
- 転職エージェントに相談する
志望動機を詰める
商社は高待遇で安定しているからと言って、正直に言っては転職は成功しません。
志望動機を詰める上で、意識して欲しいことが2点あります。
・なぜ商社に転職しようと思ったのか?
・なぜ競合他社の中からこの会社を志望したのか?
逆に、これらを完璧に答えることができれば、転職の成功率はグッと高まります。
また、第二新卒での転職の場合、退職理由についても詰められることがあるため、対策しておきましょう。
転職エージェントに相談する
第二新卒の場合、転職活動が1回目であったり、商社への転職が不安だったりするので、転職エージェントに相談しましょう。
相談することは、事前に決めておきましょう。
・今の商社の転職事情はどうなのか?
・転職を成功させるために、何をしたら良いのか?
商社に転職しやすい時期や転職しやすい会社を聞いておくと、有利になることがあります。また、自分に足りないスキルを聞いておきましょう。そして、足りないスキルを補いましょう。
第二新卒におすすめの転職エージェントは、以下の記事に詳しく記載しています。
>>第二新卒向け転職サイト・転職エージェントを紹介【他業種転職OK】
総合商社は採用枠が少ない
とはいえ、総合商社の場合、第二新卒での採用枠は少ないです。多くの総合商社は、第二新卒枠を設けておらず、「新卒採用」or「キャリア採用(中途採用)」しか設けておりません。
そのため、第二新卒の場合は、「キャリア採用(中途採用)」として転職活動をする必要があります。つまり、ライバルは20代後半や30代前半の経験者になります。
それでもどうしても、総合商社に転職したい場合は、以下のような資格を取得すると良いでしょう。
- 税理士
- 公認会計士
これらの資格は、財務をする上では必要となるものです。そして、総合商社は、財務部のようなコーポレート部門の採用にも積極的なので、これらの資格を取得すると、転職できる可能性が高まります。
専門商社が狙い目
総合商社にこだわりのない方は、専門商社が狙い目です。専門商社であれば、第二新卒での採用も積極的なので、転職できる確率は高いです。
また、専門商社は、自分が興味ある部署で働ける可能性も高いので、オススメです。
専門商社から総合商社へ転職もアリ
第二新卒からストレートで総合商社に転職することは、とても難しいことです。それは、中途採用として転職しなければいけないからです。
しかし、専門商社で経験を積むことができれば、総合商社への転職が容易になるでしょう。また、ストレートで総合商社に転職するよりもやりたい部署への配属がされやすくなります。
・【第二新卒から総合商社へ転職】:たくさんの部署があるため、自分のやりたい部署に就く可能性は低い。
・【専門商社から総合商社へ転職】:専門に特化スキルがあるため、自分のやりたい部署に就く可能性が高い。
急がば回れという言葉があるように、自分のやりたいことを確実にやるためには、遠回りも大切です。