今回は、「第二新卒は即戦力として期待されていない」というテーマでお話ししていきます。
この記事は、このような人に読んで欲しいです。
- 第二新卒・未経験であり、即戦力になるか不安な人
- 第二新卒はどこに期待されているのか知りたい人
第二新卒とは、「新卒3年以内に転職を志す人」を指します。しかし、社会人経験3年以内であるため、即戦力として転職できるのか不安ですよね。
安心してください!
「第二新卒は即戦力として期待されていません。」
もちろん、全く期待していないかといえば、嘘になりますが、もっと期待されていることがあるのは確かです。
それは、「ポテンシャル」です。
しかし、「ポテンシャル」と言われても、大まかすぎて、イメージしづらいですよね。そのため、この記事では、第二新卒に期待されているポテンシャルについてお話ししていきます。
目次
社会人に求められる能力とは
まずは、社会人に求められる能力についてお話ししていきます。
大まかに2つに分かれます。
- 業務スキル
- ビジネススキル
どちらも必要なスキルなので、詳しく説明していきます。
業務スキル
業務スキルとは、「業界ごとに求められるスキル」を指します。
具体的には、こんな感じです。
【システムエンジニア】:プログラミングスキル、システム設計スキル、マネジメントスキル
【コンサルタント】:ロジカルシンキング、データ分析スキル
こちらは、業務経験に比例して能力が上がっていく傾向にあります。中途採用の場合は、業務スキルが重視されます。
第二新卒では、業務スキルを期待されることはないです。なぜなら、業務経験が少なすぎたり、未経験からの募集が多いためです。
ビジネススキル
ビジネススキルとは、「社会人にとって必須のスキル」を指します。
具体的にはこんな感じです。
【ビジネススキル】:コミュニケーション能力、電話対応、基本的なPCスキル
もちろん、会社ごとに求められるビジネススキルは異なりますが、だいたいはこのようなスキルです。
ビジネススキルに関しては、「第二新卒・中途採用」は関係なく求められます。そのため、第二新卒もビジネススキルに関しては、最低限の能力を持つ必要があります。
自信のない方、面接前に復習しておきましょう。
第二新卒に即戦力を期待していない理由
第二新卒は即戦力として、期待していないと言いました。その理由は以下の通りです。
- 業務経験不足のため
- 未経験が多いため
詳しく説明していきます。
業務経験不足のため
年齢的には、「23歳〜27歳」が多いと思います。そして、業務経験の3年未満であるため、業務的な即戦力は期待されていません。
もちろん、学生時代の頃から、業界に関連するスキルを磨いている方は社会人4年目以上の力を持っていると思います。しかし、転職において重要視されるのは、業務経験年数と仕事をしてきた内容です。
そのため、学生時代にスキルを磨いていても、即戦力として期待されないケースがあります。
未経験が多いため
第二新卒の転職理由として、キャリアアップ以外の理由も多く存在します。
「前職が向いていなかったため、業種を変えたい」と言った方も多くいます。そのため、即戦力として期待することができないのです。
もちろん、未経験であっても、謙虚な姿勢と学習意欲さえあれば、転職してから十分に追いつくことができるので、心配しなくても大丈夫です。むしろ、前職での経験が活かせたら、稀少な人材になることでしょう。
新卒よりは期待されている
第二新卒は、即戦力として期待されていないと言いました。とはいえ、新卒社員よりは期待されています。
具体的には、このようなことを期待されています。
- 働く意欲が高い
- 社会の厳しさを理解している
- 社会人基礎力が身についている
この根拠は、Re就活「全国50社に聞きました!第二新卒・既卒に関するアンケート」の結果です。
内容は、以下の表の通りです。
Q:新卒より優れている点
同率1位 | 働く意欲が高い(54%) |
---|---|
同率1位 | 社会の厳しさを理解している(54%) |
3位 | 社会人基礎力が身についている(48%) |
4位 | 仕事への理解が深い(14%) |
5位 | 主体性を持って行動できる(12%) |
第二新卒は、ビジネスマナーや社会人経験があるため、新卒よりも社会人基礎力が身についていると期待されています。
したがって、業界の専門スキルは期待されていないが、社会人としての基礎的な能力は期待されているのが分かります。
次に、上位3つの項目がランキング入りした理由を考察していきます。
社会人を一度経験している
第二新卒は、社会人を一度経験しているため、社会の厳しさが理解できていると考察します。そして、社会人の厳しさが理解できているからこそ、働く意欲が高いのです。
逆に、新卒の場合は、学生気分が抜けきれていない方や社会の厳しさが理解できていないので、第二新卒と比べて、働く意欲が低いと評価されています。もちろん、社会人を経験していないからなので、新卒に非はありません。
【第二新卒】:新卒時代に挫折を経験 → 転職後の働く意欲が高め
【新卒】:学生時代のバイト感覚で就職 → 就職後の働く意欲が低め
働く意欲が高いからこそ、第二新卒が転職市場では人気があるのです。
第二新卒はポテンシャルが大切です
第二新卒に期待されていることは、「会社にどのくらい貢献できるか」です。つまり、ポテンシャルが求められています。
第二新卒が評価されている能力は、以下の通りです。
- 素直・謙虚な姿勢
- 働く意欲の高さ
- 環境適応能力
この根拠は、Re就活「全国50社に聞きました!第二新卒・既卒に関するアンケート」の結果です。
内容は以下の表の通りです。
1位 | 素直さ(76%) |
---|---|
2位 | 意欲の高さ(54%) |
3位 | 適応力の高さ(36%) |
4位 | コミュニケーション力(30%) |
5位 | 柔軟性(22%) |
この結果からも「能力」よりも「素直さ」や「意欲の高さ」、「適応力の高さ」が評価されていることが分かります。
上位3つの項目がランキング入りした理由を考察していきます。
成長スピードに期待している
新人が成長する上で「素直さ」、「意欲の高さ」、「適応力の高さ」はとても大切です。
素直さがなければ、上司のアドバイスを聞き入れないので、成長スピードが遅くなります。最悪の場合、上司が仕事を教えたくなくなるため、注意しましょう。
また、意欲の高さがあれば、様々なことに挑戦するので、成長する機会が増えます。また、上司からの印象が良くなるので、評価されやすくなるでしょう。
そして、適応力の高さがあれば、どんな困難な状況でも挫けることがないので、難易度の高い案件でも耐えることができます。もちろん、難易度の高い案件を経験すれば、成長スピードも早くなります。
つまり、第二新卒では、成長スピード(ポテンシャル)を期待されています。
まとめ
第二新卒が転職先で求められていることは、「ポテンシャル」だと分かりました。なので、未経験だからと不安にならずに、他業種への転職にも積極的に挑戦してみると良いでしょう。
また、転職先で評価されることは、現段階の能力よりも「素直さ」や「働く意欲」だということが分かりました。もし、現段階で同期よりもスキルが高いからと言って、調子に乗っていると痛い目に合うので、謙虚な姿勢を忘れずにいてください。