今回は、「第二新卒からグラフィックデザイナーに転職する方法」についてお話しします。
この記事はこのような人に読んで欲しいです。
・第二新卒からグラフィックデザイナーになりたいと思っている人
・未経験でもグラフィックデザイナーになれるか不安な人
グラフィックデザイナーになるための王道ルートは、美大やデザインの専門学校に通って、新卒で就職することです。
しかし、第二新卒でもグラフィックデザイナーになる方法はあります。
この記事では、グラフィックデザイナーに転職するためのノウハウをまとめてみたので、ご覧ください。
目次
グラフィックデザイナーの仕事内容
グラフィックデザイナーの仕事内容は、雑誌や新聞広告などの紙媒体のデザインが主な仕事です。
簡単に仕事の流れを紹介します。
[box05 title=”仕事の流れ”]1.依頼を受ける
2.デザイン・修正
3.納品
まずは、依頼主である出版社や広告代理店などから依頼を受けます。その際に、デザインのコンセプトやターゲットなどを話し合います。
その後、自社に戻って、グラフィックデザイナーがデザインを行います。その際に、依頼主とまめに連絡をとり、修正点を修正することもあります。
そして、デザインが終わり次第、依頼主に成果物を納品して完了です。
グラフィックデザイナーの労働環境について
まずは、グラフィックデザイナーの労働環境について理解を深めていきましょう。
以下のことについてお話ししていきます。
[box05 title=”グラフィックデザイナーの労働環境”]・有効求人倍率
・平均年収
・平均残業時間
有効求人倍率
まずは、グラフィックデザイナーの有効求人倍率を見ていきましょう。
以下の表は、厚生労働省が発表している「職業別一般職業紹介状況」を示した表です。
職業別 (専門的・技術的職業) |
有効求人倍率 |
---|---|
美術家・デザイナー | 0.47倍 |
開発技術者 | 2.84倍 |
製造技術者 | 0.80倍 |
医師・薬剤師 | 5.84倍 |
保健師・助産師 | 2.83倍 |
医療技術者 | 3.33倍 |
他の職業に比べて、有効求人倍率が低いことがわかります。
ちなみに、有効求人倍率が低いほど転職しにくいため、グラフィックデザイナーは転職が難しいことがわかります。
平均年収
次に、グラフィックデザイナーの平均年収についてお話ししていきます。
以下の表はグラフィックデザイナーの平均年収を表した表です。(引用:平均年収ランキング 最新版【職種別】)
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 296万円 |
30代 | 356万円 |
40代 | 389万円 |
男性 | 377万円 |
女性 | 314万円 |
クリエイティブ系職種の平均年収が「377万円」であることを考えると、やや水準より低い傾向にあります。
もちろん、職業を選ぶ基準として、年収が全てではありません。しかし、年収や待遇を重視する人にはオススメできません。
平均残業時間
dodaの残業の多い職業・少ない職業は?によると、グラフィックデザイナーの平均残業時間は、「43.1時間」です。
残業時間が多い職種では、7位にランクインしていることから、残業時間は多いことがわかります。
職種 | 残業時間 |
---|---|
映像関連 | 53.7時間 |
編集、デスク | 52.8時間 |
施工管理 | 51.3時間 |
コンサルタント | 50.0時間 |
ドライバー・配送スタッフ | 44.8時間 |
Webプロデューサー/ディレクター | 44.8時間 |
グラフィックデザイナー/イラストレーター | 43.1時間 |
投資銀行業務 | 43.0時間 |
営業(広告・メディア) | 41.9時間 |
クリエイティブディレクター/アートディレクター | 41.7時間 |
ライフワークバランスを重視する人には、向いていないと言えます。
求められるスキル
グラフィックデザイナーに求められるスキルは、3つあります。
[box05 title=”求められるスキル”]・デザインスキル
・編集ソフトを扱うスキル
・プレゼンテーションスキル
デザインスキル
デザインスキルとは、「ユーザーに見やすく、伝えたいことが伝わるようなデザインを作成できるスキル」を指します。
センスがあるかどうかで議論されがちですが、全くそんなことはないです。デザインスキルは、アートとは違い、マニュアルがあるので、勉強すれば能力が伸ばせるスキルです。
編集ソフトを扱うスキル
また、デザインを行うためには編集ソフトを扱うスキルが必須です。
主流は、「PhotoShop」や「Illustrator」などが挙げられます。
これらのスキルは、参考書を買って独学しても良いし、オンラインスクールなどで学ぶのも良いでしょう。
プレゼンテーションスキル
実は、デザインができるだけでは、立派なグラフィックデザイナーにはなれません。自分のデザインを伝えるプレゼンテーション能力も必要になります。
どんなに良いものを作成しても、良さを伝えられなければ、評価されませんよね。
会社に雇われているデザイナーであれば、尚更必須のスキルになってくるので、社外研修を受講したり、自宅で練習したりして、プレゼンテーション能力を向上させる必要があります。
未経験でグラフィックデザイナーに転職する方法
未経験からグラフィックデザイナーに転職する方法を紹介します。
実績を積んでから転職する
現状、全くの未経験でグラフィックデザイナーとして雇われることは難しいです。そのため、まずは実績を積む必要があります。
実績を積む方法は2つあります。
・専門学校やオンラインスクールに通う
・クラウドソーシングで仕事をとる
専門学校やオンラインスクールに通う
専門学校やオンラインスクールに通い、実力をつけることが一番早いです。業務に似たことをスクールで経験すれば、転職活動の時にアピールすることができます。
また、仕事が忙しい人でも、オンラインスクールを受講すれば、好きな時に学べるので、オススメです。
クラウドソーシングで仕事をとる
自分でクラウドソーシングを活用して、仕事をとることも可能です。しかし、この方法は、ハードルが高いのでオススメしません。
自力でデザインの勉強ができて、クラウドソーシングで仕事をとってこれる自信があれば、良いと思います。
この方法のメリットは、お金をかけずに、自分のペースで行えることです。
未経験OKの求人を探す
正社員では、難しいかもしれませんが、「業務委託契約」や「派遣社員」であれば、未経験OKの求人があるかもしれません。なので、未経験OKの会社で経験を積んでから、正社員として、転職する方法もアリだと思います。
もちろん、「正社員以外にはいやだ!」という人も多いと思います。しかし、この方法は、お金を貰って、デザインの勉強ができるので、割とオススメです。
第二新卒におすすめの転職エージェントは、以下の記事に詳しく記載しています。
>>第二新卒向け転職サイト・転職エージェントを紹介【他業種転職OK】
グラフィックデザイナーのキャリアパス
グラフィックデザイナーって、将来どんなキャリアパスがあるのか気になりますよね。
グラフィックデザイナーのキャリアパスとして、以下の3つが挙げられます。
[box05 title=”グラフィックデザイナーのキャリアパス”]・チーフデザイナー
・アートディレクター
・フリーランス
それぞれ説明していきます。
チーフデザイナー
チーフディレクターは、デザイナーをまとめるリーダーのポジションです。
工数調整や部下の指導などを主に任せられるので、デザインスキルはもちろん、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどが求められます。
だいたい、デザイナーを経験して「5年〜6年」くらいでチーフデザイナーになる人が多いです。
アートディレクター
アートディレクターは、プロジェクト全体をまとめるポジションです。
デザイナーだけでなくコピーライターなど職種の垣根を超えて、マネジメントします。また、スケジュール調整や制作費の管理などを行うこともあります。
だいたい、デザイナーを経験して「7年〜10年」くらいでアートディレクターになる人が多いです。
フリーランス
そして、会社で特別優秀であったり、個人で仕事をとってこれる人は、フリーランスになります。
フリーランスになることで、年収は青天井に上がります。
しかし、デザインスキルだけでなく、営業スキルやコミュニケーションスキルも必須であるため、求められるスキルは幅広いです。
フリーランスになるためには、会社員時代に多くの取引先に名刺を配り、名前を覚えてもらう必要があります。その他にも、「この人に任せたい!」と思えるような信頼関係を構築することが必須になります。
まとめ
第二新卒からグラフィックデザイナーに転職する方法を紹介しました。
未経験からグラフィックデザイナーになることは難しいことですが、実績を積んだり、転職エージェントに相談することで、転職することは可能になります。
また、自信がついて自分で仕事をとってこれるようになれば、フリーランスとして働くこともできます。
頑張ったら頑張っただけ、キャリアアップできる職種であり、やりがいもあると思います。興味のある方は、ぜひグラフィックデザイナーを目指してみてください。