給料と福利厚生ではどっち優先した方が良いのか?【結論:給料です】

給料と福利厚生の比較

今回は、「給料と福利厚生では、優先するのはどっちか?」と言うテーマでお話ししていきます。

  • 給料と福利厚生では、どちらを求めた方が良いのかわからない
  • 「給料の良い会社」と「福利厚生の良い会社」のどちらかで迷っている。

就職や転職をするときに、「給料の良い会社」と「福利厚生の良い会社」のどちらに入社しようか迷うときありますよね?

例えば、こんな感じでしょうか。

・給料の良い会社:「月収30万円」、「交通費0円」、「住宅補助0円」

・福利厚生の良い会社:「月収25万円」、「交通費2万円」、「住宅補助3万円」、「社食付き」、「保養所あり」

結論から言うと、「給料の良い会社」に入るべきです。
その理由を解説していきます。

給料の良い会社に入った方が良い理由

例でも挙げましたが、給料の良い会社と同じくらいの福利厚生サービスを得られるのに、「なんで給料の良い会社を選ぶのか?」って思いますよね。

むしろ、給料が良い方が税金がかかる分、損だと思うはずです。
しかし、福利厚生に期待しすぎると、あとでがっかりすることになるので注意しましょう。

自由にお金が使えるから

住宅補助や交通費は、「家賃」や「電車賃」でしか使えません。
しかし、基本給は、何にでも使えます。
そのため、月収が高い方が、自由に使えるお金が多いと言うことです。

そもそも、「住宅補助」の場合、実家暮らしの人には、何のメリットにもなりません。ほとんどの会社が、アパート暮らしの人のみに住宅補助を支給するので、恩恵を受けられない人が出てきます。

また、交通費支給の場合も、会社から自宅が近い場合は、恩恵を受ける額が減ってしまいます。そのため、基本給が高い会社の方が得をする可能性があるのです。

そして、基本給が高ければ、生活費を切り崩して、趣味にお金を費やすことができるので、趣味にお金を使いたい人にはオススメです。福利厚生は使い道に制限がある分、不便ですよね。

基本給が高い方が自由にお金を使える。
また、福利厚生は、恩恵を受ける人が限られてきます。「実家暮らしの人」や「自宅が会社に近い人」には向いてません。

転職時に給料が高い方が有利

また、前職の給料が高い方が、転職先でも高い給料を提示されやすいです。

面接官は、「あなた自身のスキル」と「前職の給料」をもとに、給料を算出します。
そのため、前職の給料が高い方が、基準になる給料も上がると言うことです。

もちろん、スキルがなければ、高い給料を提示されることはありませんが、前職の給料が高い方が、有利になることは確かです。しかし、前職の給料が高いほど、期待値も高まるので、注意しましょう。

前職の給料が高い方が、転職先で提示される給料が高くなりやすい。
しかし、それだけ期待されることも忘れずに!

福利厚生の低さはカバーできるから

そして、福利厚生の低さはカバーできるので、あまり気にする必要はありません。

「交通費」を例に挙げます。

交通費が支給されない場合、「自転車通勤」ができる範囲でアパートを借りれば問題なし

「住宅補助」についても同様です。

住宅補助がない場合、「実家暮らし」なら住宅補助される必要がない
また、実家が会社から遠い場合は、安いアパートに住みつつ、貯金や趣味に使う方が幸せです。

福利厚生は、環境を考慮すれば、必要がない場合もあるので、自分にあった待遇の会社が良いですね。

いずれ社食や保養所は使わなくなる

社食つきや保養所ありの会社もありますが、ぶっちゃけそんなに使わないです。

私も会社員時代に、「社食つき」かつ「保養所あり」の会社に勤めていましたが、あまり使っていません。

「社食」については、研修時代には使いましたが、2年目以降は、「美味しくない」、「混んでいる」と言う理由で使わなくなりました。

また、「保養所」については、入社してから退職するまでの2年間半で一度も使わなかったです。保養所は決まった場所にしかなく、行きたいと思わなかったので、社員割引があっても行く気になりませんでした。

そのため、いろんな福利厚生施設があっても、使わなくなるので、重視する必要はないです。

なぜ会社は福利厚生を充実させたがるの?

ここまで、私にボロクソ言われていますが、なぜ会社は福利厚生を充実させたがるのかが疑問ですよね。それには会社なりの理由があるので、ご紹介します。

良い印象を残せる

「福利厚生が充実してます」と言われると、多少基本給が低くても、気になりますよね。

住む場所にこだわりがある人は、「住宅補助」や「交通費全額支給」は嬉しい福利厚生だと思います。

このように、就活生などの印象をよくさせるために、充実させているのです。

実際には使い所のない福利厚生でも、印象をよくさせるのには、効果的です。
自分が本当に必要かどうかを考える必要がありますね。

節税ができる

「福利厚生を充実させている分を、基本給に充ててくれよ!」と思うことはないですか?

しかし、それには深いわけがあるのです。その理由は税金の問題です。

福利厚生は、会社の経費で落とせるので、支払うはずの法人税を少なくさせることができます。そして、福利厚生を充実させて、会社の印象を良くさせる狙いがあります。

また、福利厚生の費用を社員の給料に充ててしまうと、余計に税金がかかってしまうため、それを避ける会社が多いです。

待遇だけを気にしすぎるのは危険です

ここまでは、「給料」と「福利厚生」の比較でしたが、もう少し深堀りしていくと、待遇だけを気にしすぎるのは危険です。

なぜなら、累進課税があるため、待遇だけを気にしても、労働と対価が見合わなくなり、コスパが悪くなるからです。

わかりやすく説明します。

・超激務に耐えて、額面1000万稼ぐ人

・ホワイト企業に勤めて、額面600万円稼ぐ人

みなさんはどちらの方が良いですか?
おそらく、半々に分かれると思います。

「仕事が大変でも、給料が高い方が良い」と言う意見もあれば、「給料はそこそこで、プライベートを充実させたい」と言う意見もあるでしょう。

では、次の比較はどうですか?

・超激務に耐えて、手取り月収60万円(ボーナスなし)

・ホワイト企業に勤めて、手取り月収38万円(ボーナスなし)

おそらく、6割〜7割の人が「ホワイト企業で手取り38万円」を選ぶでしょう!
実は、これらの比較は同じ聞いています。

年収1000万円の手取り月収:60万円(ボーナスなし)

年収600万の手取り月収:38万円(ボーナスなし)

しかし、「年収1000万円が月収60万円なら、年収600万円は月収36万円になるはずでは?」と思いますよね。

その理由は、累進課税によるものです。所得が上がれば上がるほど、税金が増えるため、労働に対する手取りが悪くなり、コスパが悪くなると言うわけです。

なので、給料を追い求めるほど、コスパが悪くなり、逆に不幸になる可能性があります。

ストレスなく働けるかが大事!

給料が低いことがストレスになる人もいれば、人間関係が悪いことがストレスになる人もいます。

なので、一概には言えませんが、「自分にあった会社」を選べば良いと思います。
その基準として、ストレスなく働ける会社がオススメです。

もちろん、会社勤めにこだわる必要もありません。

私の場合は、自分に裁量を与えられないのが、ストレスだったりします。
なので、会社勤めではなく、フリーランスとして働いています。

一番大切なことは、自分に合う働き方を見つけて、実現できるための環境を整えることです。

ぜひ、みなさんも自分にあう働き方を考えてみてください。