大企業を辞めるのはもったいないのか?【元大手企業社員が解説】

大企業を辞める

今回は、「大企業を辞めるのはもったいないのか?」と言うテーマでお話ししたいと思います。

 

この記事はこのような人に読んで欲しいです。

  • 大企業を辞めようと思っている人
  • 大企業を辞めたらどうなるのか気になる人

 

今の時代、就職をするだけでも大変ですが、大企業へ就職するのはとても難しいです。

 

大企業へ就職したは良いが、自分に合わないと言う問題が出てきた・・・辞めたいと思っているが、辞めるのはもったいない。

 

そんな人のモヤモヤを解消するために、この記事では、「大企業を辞めたら、もったいない?」についてお話ししていきます。

 

実際に、私は社員数2500人以上の大企業に勤めていました。

しかし、いろんなことを考え、入社から2年半後に会社を辞めてしまいました。

 

結論から述べると、「全然もったいなくない」です。

その理由についてお話ししていきます。

 

大企業を辞めるのはもったいなくない

まず、大企業を辞めてももったいなくない理由をお話しします。

 

大企業が安定しているとは限らない

今や、「大企業=安定」が崩壊しつつあります。

その根拠として、もうすでに「キリン」や「トヨタ」などの大企業が早期退職を促すような施策を始めています。

 

また、トヨタの社長が「終身雇用は難しい」と言う発言をしています。

 

そのことから、「大企業=安定」はもう古い考えになっています。

 

他の仕事を経験しないほうがもったいない

また、他に気になっている仕事があるのなら、経験しないほうが「もったいない」です。

 

人生一度きりなのです。

職業の自由がある中で、自分のすきな仕事をしないのはもったいないです。

 

もちろん、他の仕事をして失敗することもあります。

しかし、失敗も貴重な経験です。

「この仕事は自分に向いていない」と分かっただけでも大きな成長です。

 

そのため、気になったら、他の仕事にもチャレンジするのが良いでしょう。

 

大企業で仕事をする弊害

大企業で働くことは良いことばかりではありません。

そこには大きな弊害が潜んでいます。

その弊害について説明していきます。

 

自分の能力を客観的に見られなくなる

まずは、「大企業病」の代表と言われています。

大企業に長く在籍していると、自分の能力が客観的に評価できなくなります。

なぜかと言うと、「大企業のブランド=自分の能力」と勘違いしてしまうからです。

 

簡単に仕事が取れる

大企業ブランドがあることで、簡単に仕事が取れてしまいます。

大企業には、「信頼」と「資金」があるため、多くの取引先企業が大企業に仕事を依頼します。

 

ここと注意して欲しいのが、簡単に仕事を取れたのは、「その人の能力ではなく、大企業の社員だから」だと言うことです。

 

しかし、大企業社員の多くが「自分が仕事をとった」と錯覚しています。

そのため、自分の能力を客観的に見ることができなくなってしまうのです。

 

成長スピードが遅い

大企業は、定年を前提とした育成を考えているため、成長スピードが遅いです。

大企業で責任のある立場に立つのに、相当の時間が入ります。

 

しかし、それでは、1人で仕事をする能力が身につきません。

そのため、成長スピードが遅くなってしまうのです。

 

 

個性のない社会人になってしまう

大企業の仕事は広く浅い仕事ばかりです。

誰でもできそうな仕事をミスなくこなすことを評価されます。

そのため、個性のない社会人になってしまいます。

 

また、大きな組織では、「個」の主張が反映されることは少ないです。

そのことから、みんなと同じような意見でまとまってしまいます。

そのため、尖った人材になりにくいです。

 

どうなりたいのかを軸にして考えよう

多くの人がどの人生を歩めば、「安定」なのかを考えます。

しかし、安定は文字通り、「安く定める」です。

給料が0になることはないが、安い給料で働き続けることになります。

 

それよりも、自分がどうなりたいのかを軸に考えるほうが、人生が豊かになるでしょう。

 

中小企業に転職をする

大企業というネームバリューから、だいたいの中小企業に転職することが可能です。

もちろん、中小企業のほうが、仕事はハードです。

なぜなら、人材不足の会社が多いので、それだけ多くのことを任されます。

しかし、その分成長スピードも早いでしょう。

 

また、中小企業では、会社全体のことが把握できるため、とても勉強になります。

将来起業したい人には、中小企業に転職して、会社の仕組みを学んでから、起業するものアリだと思います。

 

フリーランスになる

フリーランスであれば、好きなことを仕事にできます。

大企業では、「この仕事がしたくて会社に入ったわけではない」というギャップがありません。

そのため、仕事内容に不満を抱えることはないでしょう。

 

もちろん、フリーランスで働くということは、とても大変なことです。

基本1人なので、相談できる人がいない

フリーランスは基本1人です。

わからないことやできないことを相談することができません。

そのため、ある程度の能力がないと難しいでしょう。

 

仕事も自分で探す

仕事が勝手に降ってくることはありません。

上司に命令されるということはありませんが、仕事を自分で探さなくてないけません。

そのため、積極性が重要になってきます。

 

また、人見知りでは、フリーランスとして働くことは困難です。

実際に、依頼主と打ち合わせをする必要があります。

 

でも、フリーランスは楽しい

フリーランスで働くことは大変ですが、楽しいです。

私も大企業を辞めて、フリーランスになりましたが、とても刺激的で楽しい毎日を送っています。

 

もちろん、向き不向きがあるので、なんとも言えませんが、チャレンジする価値はあります。

 

時には回り道も必要

時には回り道も必要です。

 

会社を辞めて、すぐに働くのではなく、回り道をすることで新しく発見できることもあります。

 

大学院に入学してみる

大学院に入学することで、新しい専門知識を身につけることができます。

時代の変化が激しく、昔のスキルが通用しない場合があります。

そのため、自分のスキルをアップグレードすることは、今後重要になってきます。

 

国立大学なら、費用が2年間で100万弱なので、そこまで高額ではありません。

 

もちろん、会社で働き続けながら社会人大学院に行くこともできますが、平日夜間や休日が潰れてしまうため、めちゃくちゃハードです。

 

貯金が200万くらいある人は、会社を辞めて、大学院に入学することをオススメします。

 

留学をする

会社を辞めて、留学することも、良い選択です。

留学をすることで、他国の文化や教養を学べますし、グローバルな繋がりを作ることもできます。

いろんな経験をすることで、自分のやりたい仕事が見つかるかもしれませんね。

 

また、留学後に就職をしたい場合でも問題ありません。

外資系企業は、留学経験のある人を重宝することがあります。

外国人とのコミュニケーションに慣れていることで、仕事をスムーズに進めることができるからです。

外資系企業を考えている方は、留学をオススメします。