今回は「麹町中学校校長の学校教育改革から学ぶこと」を話ししていきます。
学校教育と聞くとイメージとしては「堅苦しい」、「融通のきかない」などが挙げられると思います。
しかし、麹町中学校では学校教育の当たり前を辞めて、「生徒一人一人の主体性」に重きを置いた教育にしました。
この記事では、実際に行なった改革とそこから学んだことについて紹介していきます。
目次
麹町中学校校長のプロフィール
まず、麹町中学校校長について説明いたします。
校長の名前は「工藤勇一」さんです。
1960年山形県鶴岡市生まれ。
東京理科大学理学部応用数学科を卒業されています。
東京理科大野理学部は偏差値60ほどなので、学力的にも優秀なのがわかります。
その後、山形県・東京都の中学校教員や教育委員会を経て、2014年から千代田区麹町中学校の校長になられました。
麹町中学校の教育改革について
具体的にどのようなことを変えていったかをこれから説明していきます。
宿題・テストの廃止
これを聞くと生徒側は歓喜することでしょう。
逆に、先生や保護者からすると「学力が下がってしまうのではないか」と不安になる人もいるかもしれません。
なぜ、宿題・テストを撤廃したのか?
それは、「宿題やテスト自体が目的化」されてしまっているからです。
本来、宿題やテストは、学力の定着のための「手段」でした。
しかし、今では、「一夜漬け」などが横行しており、必ずしも学力の定着とは結びついていないのではと考えたそうです。
なので、「宿題・テスト」の代わりに「単元ごとに小テスト」を実施することにしたのです。
また、合格点に達成していない生徒には再チャレンジをしてもらうそうです。
確かに、私も宿題はとりあえず終わらせていましたし、テストは一夜漬けで乗り切ったこともありました。
しかし、それは学校教育の本質ではないので、「単元ごとに小テスト」を実施して、学力の定着率を見るのはとても有効だと思います。
固定担当制の廃止
次に、「固定担当制」の廃止です。
つまり、「クラスごとに固定の教員が担当するのではなく、クラスの垣根を超えて生徒を教育する」ということです。
この施策のメリットとしては、担当教員とウマが合わない場合でも、学年全体でなら気の合う教員とマッチする可能性が上がるということです。
また、教員同士でも得意・不得意な強化があるため、それを補い合える点では、良いことかもしれません。
つまり、生徒・教員どちらにも良い施策といえるでしょう。
中学校では先生と気が合うかどうかで、内申点に大きな影響を及びす可能性があります。
私も中学時代に先生と気が合わないというだけで、内申点を下げられた記憶があります。
公平な評価をされやすいので、この施策には私は賛成です。
麹町中学校校長から学んだこと
私たちが麹町中学校校長から学ぶべきことは2点あると思います。
思考停止せずに、当たり前を見直すこと
会社や学校では、当たり前が蔓延っている場合が多いです。
例えば、朝礼や週末の飲み会などが挙げられます。
しかし、それらが無駄であるのに、「慣例」などといって、深く考えてきませんでした。
ですが、これからは、「当たり前」に対して、疑いの目を持って、時には見直すことも重要なのです。
手段を目的化せず、本質を見極めること
これについては難しいですが、とても重要なことです。
今回のことを例にすると、「宿題・テスト」はあくまで、「学力定着」の手段です。
しかし、今では、「宿題・テスト」をやり遂げることが、目的に変わってきているという問題がありました。
私たちの身の回りにもそのようなことがあると思います。
その時は、本来の目的を意識して、今行なっていることはちゃんとアプローチできているのかを考え直すことが重要です。
まとめ
今回は麹町中学校の校長が行なった学校教育の改革について説明しました。
もっと変革したことはあるのですが、代表的な2つを紹介しました。
どの施策も生徒を思って、考えたものばかりでした。
また、学校教育の変革から学ぶことがたくさんありました。
学んだことをインプットするだけでなく、実際にアウトプットすることが、重要だと考えます。