今回は、「キリンの早期退職実施から学ぶこと」についてお話ししていきます。
2019年10月1日から、キリンホールディングスが45歳以上の社員を対象に早期退職を実施することがわかりました。
このニュースを聞いて、日本国民はどう思ったのでしょうか?
多くの人が「キリンみたいな大きな会社でも早期退職させるんだな〜」と驚いたことでしょう。
しかし、今回のキリンの早期退職は、通常の早期退職とは全く違う意図を持っています。
キリンの早期退職について
まずは、キリンの早期退職について説明していきます。
先行実施型の早期退職
キリンといえば、皆さんも知っての通り、「超一流企業」です。
また、2018年度決算では、過去最高益を達成していて、調子も良いはず!!
なのに、なぜ早期退職を実施したのか?
それは、余裕があるうちに余剰人員を整理したかったためです。
そして、この施策の本当の目的は「バブル入社組の処理」だと言われています。
従来の「リストラ型」の早期退職とは明らかに異なる動きになります。
三年間で3000億円の投資を計画している
早期退職実施の背景には大規模投資が挙げられています。
今後、キリンは、「食」と「医療」をつなぐ「新事業」を立ち上げて、3000億円の投資を掲げています。
そのため、人件費をカットするような動きがあるのです。
先行実施型は増加傾向にある
東京商工リサーチの調べによると、2019年1月〜6月の間で早期退職者を募集した上場企業は、2018年1月〜12月の実施企業数を上回っていることがわかっています。
そのことから、今後も先行実施型の早期退職は増加する傾向にあります。
バブル世代の高所得者を早期退職させて、若手の投資を進めることは、会社にとってもメリットのあることだと思います。
キリンの早期退職から学ぶこと
次に、このニュースから学んだことを説明します。
会社に依存することはリスクであること
1つの会社で定年まで勤め上げることを「美学」と考えている人は少なくないはずです。
しかし、それはとてもリスクのあることなのです。
1つの会社で得られたスキルは意外と多くありません。
また、そのスキルが他の会社で通用するかも正直怪しいです。
そんな中、中堅社員の早期退職を迫られて、退職してしまった人はどうなるでしょうか?
1つの会社でしか通用しないスキルを持ったまま、次の転職先を探さなくてはいけなくなります。
しかも、中堅社員(45歳以上)ですと、余計転職の難易度が上がります。
なので、1つの会社に依存することはとてもリスクのあることなのです。
学べることがなくなったら転職しよう
よく転職をするタイミングについて、聞かれることがあります。
「その会社で学べることがなくなったら転職する」で良いと思います。
その理由として、慣れている業務を何度やっても成長には結びつかないからです。
よく「3年は同じ会社で務めた方が良い」と言われますが、何の根拠もないです。
逆に、同じ業務を三年間続けて学べることは少ないです。
でしたら、習得したら、また違う会社に転職した方が、自己成長につながります。
転職が怖かったら副業もアリ
いきなり転職に踏み込める人もなかなかいないと思います。
その時は副業をしてみましょう
簡単なものでいいんです!
副業の中でも、「ブログ」や「ライバー」がオススメです。
なぜなら、初期投資がなく、始められるからです。
自分に向いていないと分かれば、辞めればいいし、まずはやってみてください。
まとめ
今回は、「キリンホールディングスの早期退職実施から学ぶこと」について、説明してきました。
どんな会社であっても早期退職やリストラは付き物なのです。
それが、業績が良かろうが悪かろうが、関係ありません。
会社も時代の変化に合わせて、変わらなければなりませんし、しょうがないことなのです。
また、それは私たちも同じことです。
時代の変化に伴って、働き方を変えていかなければ、時代の流れについていけずに、損な人生を送ることになってしまいます。
なので、1つの会社に依存するのではなく、「転職」や「副業」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?