今回は、「IT業界でホワイト企業に就職したかったら、SIerを目指すべき」と言うテーマで話します。
この記事はこのような人に読んで欲しいです。
- IT業界に興味あるが、ブラック企業には就職したくない人
- ホワイト企業に就職したいが、どこに就職したら良いかわからない人
私自身が、大手SI企業に2年半働いていました。
その経験をもとにお話しします。
IT業界というと、みなさんどんなイメージがありますか?
おそらくこんな感じだと思います。
「IT業界は、人員を使い捨てるイメージがある」
「IT業界は、激務薄給のイメージがあって入りたくない」
良いイメージを持っている人は少ないと思います。
しかし、ちゃんとした企業選びをすれば、IT業界でもホワイト企業を見つけることができるのです。
結論から述べますが、IT業界でホワイト企業に入りたければ「SIer」を目指すべきです。
SIerとは何ぞや?と思う人のために、説明いたします。
SIerとは、「システムインテグレーター」の略である。
顧客から案件を受注して、システムの計画・立案から開発・保守までの工程を行う。
しかし、ここで疑問に思うのが、「大手SI企業はホワイト企業なのか?」ということです。
まずは、大手SI企業の良い点を説明いたします。
SIerのメリット
私が実際に、SIerになって感じたメリットを紹介します。
待遇が良い
なんと言っても、「待遇がよい」ところが最大のメリットです。
- 給料が良い
- 福利厚生がしっかりしている
- 研修が豊富である
給料が良い
給料は、IT業界の中でもトップクラスであり、院卒の場合、初任給25万円の企業も存在します。
私の場合は、初任給22万円ほどの会社ではありましたが、仕事自体が大変ではなかったので、間違いなくコスパはよかったです。
福利厚生がしっかりしている
交通費や家賃補助はもちろん支給されました。
また、新卒4年目までは月1万円で独身寮に住むことができます。
しかも、独身寮は都内の駅前にあり、築10年以内の物件ばかりだったので、全く不満はなかったです。
そのほかにも、社食がない現場に配属された場合は、昼食補助で一日700円が支給されたので、1000円ランチでも実質300円で食べることができました。
研修が豊富である
社内研修と社外研修のどちらも受講することができます。
社内研修では、会社に求められるスキルやプログラミングスキルを身につけることができます。
社外研修では、他社が実施している研修を平日に受講することができるので、給料を貰いながら、勉強することができます。
だいたい社外研修の費用は2日間で70000円くらいなので、プライベートで受けようと思ったら、高くて手が出せませんよね・・・
有給が取りやすい
また、大手企業なので、人材が多いため、有給が取りやすいです。
人員不足により、仕事が忙しく、有給が取れないという経験はありませんでした。
また、法令遵守を重んじる企業が多いので、有給消化には積極的なのもメリットの1つです。
もちろん、部署によっては、忙しさにばらつきがあるため、有給が取りにくいこともあります。
しかし、ブラック企業と比べれば、そこまで辛くはないです。
優秀な人が多い
そして、多くの人に知られているので、就職時の倍率は高いですが、それだけ優秀な人が多いです。
真面目で堅実な人が多く、自分がミスした場合も怒鳴ることなく、論理的に議論してくれました。
会社にいるときに、理不尽な経験をした覚えがないので、それだけ良い社員さんが揃っていると言えるでしょう。
SIerのデメリット
ここまでSIerのメリットばかりを話しましたが、デメリットもあります。
プログラミングスキルが身につきにくい
SIerは年次が上がるにつれて、プログラミング開発をしなくなります。
それにより、プログラミングスキルが身につきにくいです。
私も、入社1年目の間は、プログラミング開発の仕事をしていましたが、2年目からは要件定義や設計を行なっていましたので、プログラミングスキルを高めることができませんでした。
もし、プログラミングに興味があり、ずっとプログラミングの仕事をしていたい人には、SIerは向いていません。
プログラマーをオススメします。
大企業病にかかりやすい
大手SI企業に勤めていると、会社の力を自分の力と勘違いしてしまう時があります。
会社の力が大きいほど、仕事が簡単に取れてしまうので、自己研鑽を怠ってしまうのです。
また、挫折する機会も少ないため、不祥事の対応などが苦手になってしまう場合もあります。
大手企業に就職しても、自己研鑽は怠らないようにしましょう。
仕事にやりがいが見出せない時も・・・
これはSIerだけではありませんが、大手企業に多いケースです。
会社が大きければ大きいほど、雑務が多くなるのでやりがいを見出せなくなる場合もあります。
もちろん、待遇は良いので、割り切って仕事をする人も多いですが、やりがいを大切にしたい場合は、大手SIerはオススメしません。
大手SIerに就職すれば、転職も容易である
ここまでSIerのメリット・デメリットを紹介しましたが、それでも私はみなさんにSIerをオススメします。
その理由は「転職が容易」だからです。
SIer業界は流動性があるため、転職しやすい
ちゃんと業務を遂行できるレベルであれば、同業種の転職は難しくないでしょう。
なぜなら、流動性が高いため、人員の出入りが激しいため、転職しやすいからです。
特に、若手は転職する人が多いため、どこのSI企業も若手を欲しています。
IT企業だけでなく、他業種への転職も問題なし
業種は問いません。IT企業に転職することもできますし、他業種でも問題ないでしょう。
なぜなら、今の時代にITを使わない業界はないからです。
そのため、SIerを経験していれば、引く手数多というわけです。
ネームバリューがある
なんと言っても、大手SI企業はネームバリューがあります。
そのため、他業種の人気企業でも転職することは可能です。
もちろん、転職に求められることは、「転職して何ができるか」だと思いますが、ネームバリューがあればなお良いでしょう。
システム開発の全工程を経験しているため、市場価値が高い
今でもシステムに疎い企業は多いです。
みなさんも知っているような人気企業ですら、IT知識が乏しい人は多いです。
そのため、SIerを経験していれば、IT知識に詳しくなるため、他業種からの需要が高くなります。